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心臓カテーテル治療 SATAKE ホットバルーンカテーテル
心臓カテーテル治療 SATAKE ホットバルーンカテーテル

心房細動の新治療法 全国の医療機関に先だち3人の患者に

「心房細動(不整脈の一種)」の新しい治療法が筑波大附属病院ではじまった。
心臓の中で風船をふくらませて熱し、患部を変性させることで治療する。

保険適用されてすぐの2016年4月1日、全国の医療機関に先だち3人の患者におこなった。

新治療法は「高周波ホットバルーンカテーテル治療」。
筑波大学附属病院循環器内科の青沼和隆教授、山崎浩講師らのグループが、
佐竹医師の指導のもと、治療した。

治療を受けたのは、茨城県内在住の70代の男性。別の病院で薬による治療を受けていたが、くりかえし不整脈が生じたので先月31日に入院し、5日に退院した。他に男女2人が治療を受け、いずれも経過は良好。
 

心房細動は脳梗塞の主原因のひとつ

心房細動は、血液をためておく心房につながる肺静脈の一部に心臓の細胞が入り込むことで、異常な電気信号が生じ、心房が小刻みに震える病気。血液の流れが悪くなって固まった血が血管を通じて移動すると、重大な病気につながることも。
心房細動は脳梗塞の主な原因の一つだ。

これまでの治療法を改善|高周波ホットバルーンカテーテル治療

発作性心房細動に対する治療法として、すでに高周波カテーテルを用いた「カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)」が普及している。

しかし、この治療方法は

・術者の熟練
・長い施術時間
などがひつようだ。
そのため担当者の熟練度のちがいによって治療の結果に差がでたり、安全性が一定しないという難点があった。

いっぽう今回の「高周波ホットバルーンカテーテル治療」は、葉山ハートセンター(神奈川県葉山町)の佐竹修太郎医師らが開発した「高周波ホットバルーン」という器具をつかう。

患者の早期治療、脳梗塞の抑制に
患者の早期治療、脳梗塞の抑制に

カテーテルの先に柔らかい素材の風船を付け、心房と肺静脈の接続部に押し当てる。その後、風船の中の水を高周波で熱し、接続部の組織をまんべんなく変性させて不要な信号を遮断するというものだが、

・技術的にかんたん
・治療時間2時間30分ていど(これまでの3分の2)に短縮できる

などのメリットがある。

治療を行った筑波大附属病院循環器内科の山崎浩講師:
「新治療法が広がれば、患者の早期治療が可能になる。脳梗塞の抑制にもつながる」

■筑波大学附属病院

参照:葉山ハートセンター、筑波大、QlifeProほか

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