「脳リンパ腫」も「脳腫瘍(のうしゅよう)」です

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脳腫瘍は脳に発生する腫瘍の総称ですが、髄膜・脳神経・下垂体由来の腫瘍も

脳腫瘍は、脳に発生する腫瘍の総称です。

また、脳に発生する腫瘍のほか、髄膜(ずいまく)、脳神経、下垂体(かすいたい)由来の腫瘍もさします。

●脳腫瘍には良性と悪性があります

良性は周囲組織との境界がはっきりしていて、手術ですべて取りのぞける腫瘍。大きくなる速度はゆっくりで、からだに与えるおもな症状は、取りのぞくことで解消します。

これに対して

悪性は、大きくなる速度が速く、周囲組織との境界が不明確な腫瘍です。手術での完全摘出は困難です。
多くのばあい、手術後(悪性のばあい、手術摘出はあるとしてもごくまれです)、放射線治療や抗がん剤による化学治療、免疫療法などをします。

「脳リンパ腫」は悪性です。

*悪性脳腫瘍は、あたらしい治療方法の研究開発がさかんな分野です。
今日できなかったことが、明日は可能になる、ということも…。

脳リンパ腫

脳腫瘍

脳腫瘍の進行をうながすと疑われているのは

・高たんぱく・高脂肪食品の取りすぎ
・強く、ひんぱんなストレス
・喫煙習慣
・放射線
・携帯電話の発する電波

また、身内に脳腫瘍を発症した人がいるばあい、遺伝的なリスクが高くなると考えられています。

初期症状:こんな症状だあれば気をつけたい

脳腫瘍にはいくつか初期症状があります。
脳腫瘍は原因が特定されていないので、だれにでも起こりうる病気とかんがえて、
早期発見のためにも、初期症状を知っておきたいですね。

以下の症状が複数でたら、かかりつけ医・医療機関などで受診しましょう。

1.しょっちゅう頭痛がする

脳腫瘍初期では2割くらい、進行すると7割の患者に見られる症状です。起床時にいちばん強く、時間がたつにつれて弱くなる傾向があるようです。

2.原因不明の吐き気や嘔吐(おうと)

頭痛とともに吐き気がしたり、嘔吐するような場合もあります。

3.片手や片足が動かしにくかったり、しびれた感じがする

脳腫瘍は、できた場所や大きさで、手足が動かしにくくなったり、しびれるといった症状が現れます。

4.視神経の異常

視力の低下、視界の一部が欠けて見えるなどの症状。腫瘍が大きくなって視神経などが圧迫されると、この症状が起きます。

5.耳鳴りや難聴

耳鳴りや難聴も脳腫瘍の初期症状の1つ。片耳だけで耳鳴りが起こるなら、聴神経脳腫瘍の可能性が。

6.言語障害

しゃべりにくくなります。脳腫瘍によってのどや舌の筋肉が萎縮するためです。また、言語領域の神経が圧迫されたばあいは、失語(言語を話す、聞く、書く、読むができなくなる)が起きることも。

 

【悪性脳腫瘍について診療を行っている大学病院】

*大学病院の受診は「かかりつけ医師」などに「紹介状」を書いてもらったうえでご予約を。
とつぜん行っても受け付けてもらえなかったり、初診料が高額だったりします。
 
東京大学医科学研究所附属病院 脳腫瘍外科:「脳腫瘍」専門の外科として設立。「脳リンパ腫」もふくめ、さまざまな脳腫瘍を対象とした診療を行っている。

岡山大学病院(医学部)脳神経外科
九州大学病院
慶応大学病院
東北大学病院
横浜市大附属病院

ほか、
帝京大学病院・東京医科大学病院・杏林大学病院・順天堂大学病院など。
また、各大学病院で研さんを積んだ医師の個人病院などもあるようです。

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