心筋梗塞・狭心症ってどんな病気?
心筋梗塞、狭心症は、心筋へ血液がいきわたらなくなる病気です。
この状態を虚血というので、
心筋梗塞・狭心症ともに虚血性心疾患(虚血性心臓病)と総称されています。
しかし、
・狭心症は酸素不足
・心筋梗塞は酸素停止で心筋の壊死(細胞が死ぬ)が始まっている状態
なので、
緊急度(生命の停止にかかわる)は、「心筋梗塞」のほうがずっと高いのです。
「狭心症」が進行した状態が「心筋梗塞」とかんがえてよいでしょう。
狭心症には労作性狭心症と安静時狭心症がある
狭心症には動いているとき(労作中)に発作が出る
・労作性狭心症と、
じっとしているときや夜間眠っているとき(安静時)などにも発作がおきる
・安静時狭心症があります。
安静時狭心症はとくに夜半から早朝に多く、
なんの誘因原因もないのにとつぜん発作がおきます。
安静時狭心症は、狭心症が進行した状態であると考えられています。
強い作業時に起きていた狭心症発作が、
進行とともに、軽度の作業時→就寝など安静時というぐあいに、
進行すると、でやすくなる傾向があります。
放置すると心筋梗塞へ進行することが多いので、
できるだけ早く医療機関で診断を受けましょう。
心筋梗塞:症状と処置
■心筋梗塞 症状
・胸痛発作が15分以上つづく
くは耐えがたい激痛ですが、痛みがそれほどではない場合もあるので、
15分以上続けば心筋梗塞として、対処してください。
・呼吸困難
・吐き気
・顔面蒼白、冷や汗をかく
・脈拍、呼吸数の増加
・あごやみぞおちに痛みを感じる
*心筋梗塞の痛みはどれくらい?
【心筋梗塞 処置・応急処置】
・患者を安静にさせ、即、119番に電話して救急車を呼び、
可能な限り早く受診させます。
わずかな時間差が、のちのち後遺症の有る無し、程度差に
大きく影響することがあります。
意識を失ったときは、
人工呼吸など、酸素供給の応急処置をしながら、
救急車を待ちましょう。
このときの酸素供給の有無もまた、
後遺症の軽重、ときには生存落命にかかわることがあります。
狭心症:症状と処置
狭心症はからだを動かしているときに(労作)おきることがほとんどです。、
■狭心症 症状
・胸の奥が痛む
・胸が焼けつくような感じがある
・胸がしめつけられる、あるいは押さえつけられるような感じがある
大多数は胸部の症状として現れますが、
・上腹部(胃のあたり)や背中の痛み
・のどやあごの痛み
・歯が浮くような感じや痛み
・左肩から腕にかけてのしびれや痛み
のこともあります。
狭心症では、多くは痛みの場所をはっきり指し示しにくく、
漠然としています。
それが狭心症の自覚症状の特徴のひとつとされています。
ぎゃくに、
指先ではっきりと、その場所を指し示すことができる痛みは、
たいてい狭心症ではなく、
ほかの原因(神経痛や筋肉痛など)の場合が多いようです。
狭心症の痛みの程度は、
・冷汗を伴う強いものから、
・違和感程度の軽いものまで、さまざまです。
とくに糖尿病のかたは、
病変の重症度に比べ、症状を軽く感じることが多いといわれるので、
「これくらいなら」とおもっても、受診してたしかめましょう。
【狭心症 処置・応急処置】
狭心症のばあい胸痛発作は
安静にしていれば、15分以下でおさまります。
(15分以上つづくなら心筋梗塞の疑いが強いので、➡【心筋梗塞 処置・応急処置】へ)
狭心症は、時間が取れたらできるだけ早く医療機関を訪れ、
医師の診断と指導を受けましょう。
参照:http://www.ncvc.go.jp/ ほか
もっとくわしく:心筋梗塞と狭心症についての情報サイト
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