卵巣凍結認可がん患者に 三重大病院・県内初|三重県

前沢忠志助教・外来医長 三重大病院 ガン
前沢忠志助教・外来医長 三重大病院
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三重大学病院(三重大学附属病院・津市)

三重大学病院(三重大学附属病院・津市)


凍結させた卵巣を保管するタンク(三重大病院

凍結させた卵巣を保管するタンク(三重大病院)

がん患者の卵巣凍結、三重県内で可能に

抗がん剤や放射線の治療は生殖器に与える影響が大きく、そのため精子や卵子が減って治療後に妊娠できなくなる場合がある。
しかし、三重県内ではこれまで、「精子と胚(受精卵)」「未受精卵子」についての凍結は行われていたが、「卵巣」の凍結はなかった。

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卵巣凍結は、片方の卵巣を切除し、中央にあるリンパ管や血管を取り除いた後、卵子が含まれる表層だけを残して液体窒素で急速に凍らせる。[br num=”1″]
卵子凍結と同様に、体外受精の技術でできるため難易度は高くないが、三重大病院(三重大学附属病院・津市)で実施する必要性の高まりが十分とされず、凍結処理をする施設などが整っていなかった。
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凍結などの療法は先進医療なので保険適用外のため、実績は少ない。
そのため、日本全体での卵巣凍結は2006年から始まったが、2016年までにわずか201例しか実施されていない。
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しかし今回、三重県内での必要性の高まり、凍結処理施設の整備が評価され、今年8月に認可を受けた
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がん治療前に医師から凍結する選択肢への言及を

前沢忠志助教・外来医長 三重大病院

前沢忠志助教・外来医長 三重大病院


これまで三重大病院は、
凍結を望む患者には、岐阜大病院や滋賀医科大病院などを紹介していたが、
がんは早急な治療が必要なため、三重県内での実施を求める声が寄せられていたのだ。
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一方、がん治療で妊娠機能を失う可能性があることを知らずに手術に臨む患者も多い。
いざ妊娠しようと思ったときに妊娠できないと知って後悔させないためにも、がん治療前に医師からの適切な説明が望まれる。

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今年発表された日本癌治療学会の
「小児、思春期・若年がん患者の妊孕(にんよう)性(妊娠する力)温存に関する診療ガイドライン」では、
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医師は原則40歳前でがん治療を始めた患者に対し、手術の前に治療による不妊の可能性の有無や、妊孕性温存のため卵巣などを凍結する選択肢があると伝えるよう記載している

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三重大産科婦人科高度生殖医療センターの前沢忠志助教(37)は

凍結をしたくても、他県に行ってまではと諦める人もいるので、県内でできることに意味がある」と強調し、
医療関係者の間でも凍結の治療法についての認知度が低いことを指摘。

患者が術後になって知るのでは、取り返しがつかない。手術前に情報を提供することの大切さを、講演会などでも伝えていく」と語った。
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三重大病院(三重大学医学部附属病院)

三重大病院(三重大学医学部附属病院)
〒514-8507 三重県津市江戸橋2丁目174
TEL:059-232-1111(代表)

三重大病院アクセス[br num=”1″][br num=”1″]

岐阜大学医学部附属病院、滋賀医科大学医学部付属病院

岐阜大学医学部附属病院 がん・生殖医療外来 *卵巣凍結
〒501-1194 岐阜県岐阜市柳戸1番1 058-230-6000(代表)

岐阜大学医学部附属病院アクセス
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滋賀医科大学医学部付属病院 女性診療科*卵巣凍結
〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 TEL:077-548-2111(代表)077-548-2770(時間外)

滋賀医科大学医学部付属病院アクセス

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引用:中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20171214/CK2017121402000015.htmlほか[br num=”1″][br num=”1″]
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