エルワイ/L・Yのブログ
■メモリー・ 北区から
東京の片すみ、北区王子の中古マンションに、
出産時酸欠事故で、脳に肉眼では見えないくらい小さな虫食いができちゃった娘と、夫が拾って託して逝った一匹のクロネコのために、40代初めから住むことになって30年余。いまは70代になったもののあいかわらず不器用にしか生きられないひとまが出あう風景を、70代になったから見える視点で書いているブログです。
「エルワイ/L・Y」
「エルワイ/L・Y」
エルワイ/L・Yは「likeYou あなたらしく生きる」という英語の略です。
食料品、衣食料品、衣料、医療、あらゆるものを他人に依存して生きているのがわたしたちです。
けれども、チョイス(選択)する(あるいはせざるを得ない)物品・サービス、その他で、いつの間にか、あなたもひとまも、いやおうなく生き方を選び取らされています。
「選び取らされている」とはいえ、結果としては、まあ、しあわせです。
いっぽう、世界を見れば、選択するいとまなどなく、逃げまどい、今日を生き延びるだけで精いっぱいの方たちもたくさんいます。明日どころか、きょうの命もおぼつかない、やせ衰えた乳飲み子を抱いて放心した目をこちらに向けている写真を見た方も多いのではないでしょうか。
かつて、70代ひとまでさえ、書籍や残された映像でしか知らない第二次世界大戦下、日本人の庶民・兵士だって同じ境遇にありました。
新型コロナに右往左往しているとはいえ、戦火に焼かれて逃げまどうよりはずっと平和な毎日を送れる幸せ。「選び取らされている」と、小さな不満をもてる幸せ。
選択などなく「赤紙一枚」で、若者までが命を投げ出さねばならなかった時代が、二度とめぐってくることがありませんように。
この幸せを永遠に維持するために、戦争を体験したことはないわたしたちも、広島・長崎、沖縄の悲劇の歴史に、耳目を向けることを忘れてはならないのではないかと思っています。
あなたらしく(like you)過ごせる日が、永遠に続きますように。
L・Y 主宰 一間ひふみ(ひとま):宮さきこ