希少がん、適応外薬ある患者の治療に道ひらく

希少がんで適応外薬 ガン
希少がんで適応外薬 byQLIFE
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「患者申出療養制度」の枠組みで治療開始

「自分の症状改善に効果が期待できる治療薬が見つかっているのに、つかえない…」
そんな矛盾に苦しむ希少がん患者を救うための道が、ようやく開けることになりました。


希少がんと一般がん比率

byQLIFE

「がん遺伝子パネル(オンコパネル)検査の結果、効果が期待できる適応外薬があった希少がん患者の治療を、
【患者申出療養制度】の枠組みで開始する」
と、厚生労働省が、2019年10月30日の中医協総会で報告しました。

「がん遺伝子パネル(オンコパネル)検査」は、一度に多数のがんにかかわる遺伝子の変異を調べる検査です。

「がん遺伝子パネル(オンコパネル)検査」をつかわなければ、単一遺伝子の変異検査をなんどもなんども、くりかえさなくてはなりません。

これは、希少がん患者には、とても負担です。

「がん遺伝子パネル(オンコパネル)検査」をつかえば、検査時間や再生検などの患者の負担は、ずっと軽くなるのです。


*「がん遺伝子パネル」は、すでに2019年6月保険適用決定ずみです。

患者申出療養制度って?

未承認薬などをいちはやく使いたい。対象外になっているけれど治験を受けたい。
そんな患者さんたちの思いに応えるためにつくられた制度です。
患者さんからの申出を受け、医師や関連病院などが連携して、さまざまなケースについて対応できるかどうかを検討し、実施の可能性を探ります。
事前の診療計画や治療の経過などのデータは、今後多くの人が受けることのできる保険診療のために活用されます。

(厚生労働省)

がん研中央病院を中心に、多施設共同研究で

国立がん研究センター中央病院中心で、
がんゲノム医療中核拠点病院が協力する多施設共同研究として実施されます。

その結果、 、
有効性が認められた医薬品があった場合は (希少がん患者 に適応外薬があったばあい) 、薬事承認を目ざします

ノバルティスファーマ、薬剤9製品無償提供

今回の共同研究の対象薬剤は、
ノバルティスファーマが無償提供を決めた下記9製品です。

・ジカディアカプセル
・グリベック錠
・アフィニトール錠
・アフィニトール分散錠
・タフィンラーカプセル
・メキニスト錠
・ヴォトリエント錠
・タシグナカプセル
・ジャカビ錠

*ノバルティス ファーマは、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーディングカンパニー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人

関連医療機関

国立がん研究センターでの診療は、
「国立がん研究センター中央病院」と
「国立がん研究センター東病院」で受けられます。

国立がん研究センター中央病院

国立がん研究センター中央病院アクセス

国立がん研究センター東病院

国立がん研究センター東病院 アクセス

参照:国立がん研究センター

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