「コーヒーはからだにいいらしい」うわさは本当でした
「コーヒーはからだにいいらしい」そんなうわさは聞こえていました。でも、その裏づけはどこかあいまいでした。
それが、今回、研究結果としてはっきりとうらづけられたようです。
久留米大学野原氏は研究結果から、
「日常的に摂取するコーヒーは心拍数を減少させ,将来の総死亡率を低下させる可能性が示唆された」と結論しています。
総死亡率を低下させる|久大心臓・血管内科の野原夢氏らの解析結果
「日常的なコーヒー摂取は心拍数を減少させ将来の総死亡率を低下させる」
という解析結果をだしたのは、久留米大学心臓・血管内科の野原夢氏らです。
以下、MedicalTribuneなどの記事によれば、
野原夢氏らは、田主丸研究の検診受診者を対象に、「コーヒー摂取・心拍数・死亡」の関係を解析した結果を第80回日本循環器学会学術集会*で提示した。
*第80回日本循環器学会学術集会:2016年3月18~20日,会長=東北大学大学院循環器内科学教授・下川宏明氏
調査|1,902人を平均13.2年間追跡
福岡県久留米市田主丸町(対象は世界7カ国共同研究の対象地域の1つ)で,1999年に40歳以上を対象とした住民検診の受診者1,920人のうち,計1,902人を解析した。
〔平均年齢62.7歳,男性785人(63.6歳),女性1,117人(62.1歳)〕
1999~2014年末の15年間に死亡が確認されたのは343人で,死因はがん,脳卒中・心血管疾患,感染症など。
コーヒー摂取量を4群に分けて生存時間分析を行うと,コーヒーの摂取量が多いほど有意*に死亡率が少なかった。
*有意(ゆうい)とは:確率論・統計学の用語で、「確率的に偶然とは考えにくく、意味があると考えられる」こと。
その後、2014年末まで定期的に予後調査(平均追跡期間13.2年)し,死亡者を把握。
心拍数を5群に分けて各飲料の平均摂取量について年齢,性,総エネルギー摂取量で補正した共分散分析の結果、
コーヒーの1日摂取量が多いほど心拍数が少ないという結果が得られ、これは、緑茶や発酵茶では認められなかった。
コーヒー摂取量が少ない(コーヒー摂取量85mL/日以下)集団では心拍数が少ない群に比べて多い群で死亡ハザード比が2倍以上に上昇した。この関係はコーヒーを多く摂取している群では認められなかった。
研究結果から、野原氏は
「日常的に摂取するコーヒーは心拍数を減少させ,将来の総死亡率を低下させる可能性が示唆された」と結論した。
健康のためだって、好みのコーヒーを選びたい
野原夢先生の今回の研究では、多いほど効果が出ているようですが、それなら「200cc以上」どれだけ多くてもいいっていうことでもなさそうです。
からだがおいしく感じる量をたのしみながら飲むのがいいよね。とりあえず一杯飲みます。これで、健康で長生きできるかな。
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