アントニオ猪木さん、闘病!【心アミロイドーシス】と

アントニオ猪木さん、闘病!【心アミロイドーシス】 心臓
闘病!【心アミロイドーシス】アントニオ猪木さん、
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アントニオ猪木さん、闘病!【心アミロイドーシス】

闘病!【心アミロイドーシス】アントニオ猪木さん、

アントニオ猪木さん(元プロレスラー、政治家)はツイッターで「昨年、少し耳が聞こえなくなって病院にかかったんです。そのときにいろいろな検査をしてもらい、【心アミロイドーシス】という【難病】に罹っていることが判明しました。それが昨年(2019年)の秋ごろです」

と、つぶやきました。

アントニオ猪木さんが闘っている難病「心アミロイドーシス」って、どんな病気なんでしょうか?

アントニオ猪木さんが闘ってる難病【心アミロイドーシス】ってどんな病気?

【アミロイドーシス】は、異常なタンパク質が、

心臓、肺、肝臓、脾臓、胃・腸、腎臓などの臓器に沈着して、いろいろな臓器の機能が低下し、発病する病気です。

発病年齢が通常 20~40歳台が多い「全身の臓器に発症する全身性アミロイド―シス」を除けば、
原因のタンパク質の種類やアミロイドの沈着する臓器は、さまざまです。

そのなかで、
心臓にアミロイドが蓄積し、心臓の機能が障害された状態を【心アミロイドーシス】といいます。

心臓でアミロイドタンパクが集積する場所

「ア」マークは心臓でアミロイドタンパクが集積する場所を示す byKONMPAS慶應

猪木さんがかかったのは、この【心アミロイドーシス】

心アミロイドーシスの主な症状は、
息切れ,むくみ、めまいや失神心などです。

「心アミロイドーシス」は、放置すれば、
心臓拡張障害(しんぞうかくちょうしょうがい)、収縮障害(しゅうしゅくしょうがい)、心不全(しんふぜん)、不整脈(ふせいみゃく)などを引きおこす病気です。

心アミロイドーシス】は、現在分かっているかぎりでは、100万人に数人という難病です(少ないとはいえ、罹患者は、あらたにみつかり増えているそうですが)。

【心アミロイドーシス】も含まれる【アミロイドーシス】には、
・原発性(*参照)の場合
・悪性疾患に続発する場合

とがあります。

*原発性(げんぱつせい)とは?

その病気が、他の病気の結果として引き起こるのではなく、その臓器自体の病変によって引き起こされる場合を【原発性】といいます。

アミロイドーシスの治療法

【心アミロイドーシス】は、いまはまだ、根治的治療法の確立にいたっていないようです。

しかし、種類によっては根治的治療法が発展してきたものもあるそう。

アミロイドーシスは、【沈着する臓器のちがい】のほかにも、
・家族性のFAP
・原発性全身性のALアミロイドーシス
・慢性炎症性疾患のAAアミロイドーシス
他、さまざまの種類があり、

いずれのアミロイドーシスも、かつては対症療法がほとんどでしたが、
アミロイドーシスの種類によっては根治的治療法が発展してきたものもあるそうです。

代表例として、
・FAPに対する肝臓移植
・ALアミロイドーシスに対する自己末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法
・AAアミロイドーシスに対する最新の抗リウマチ薬、アルツハイマー病に対するコリンエステラーゼ阻害薬など。

研究が進んで、【心アミロイドーシス】のについても根治的治療法が一日も早く確立されるといいですね。

アントニオ猪木さん【難病申請】認定うけ高額薬代から解放

いっぱんに難病の医薬品は、開発費用を少ない患者数で負担する計算になるので、わたしたちがびっくりするくらい高額です。

アントニオ猪木さんも、
「1カプセルが約4万4千円。1日で約17万6千円」かかる薬を飲んでいるそうです。
一か月では、五百二十八万円!!


もし、難病認定を受けての国の補助がなければ、いくらお金持ちのアントニオ猪木さんでも、たいへんじゃないでしょうか。

幸い【難病申請】が認定されたので、高額な薬代を支払う必要はなくなりました。

いまは、歩くのもちょっと苦しい」と、取材者にうちあけながらも、
『元気ですか!』の精神でアミロイドをたおしますよ!」と、最後は元気に締めくくったそう。

難病になってもくじけず、ファンの気持ちを明るくするプロ魂(だましい)。
おもわず、
「アントニオ猪木さん、難病に負けないで!」と、リング外から、声援おくりたくなりますね。


参照:難病情報センター、日経メディカル、KONMPAS(慶応大学病院)ほか

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