欧州で商用化まぢか:網膜を移植して視力を回復
視力を回復するための網膜移植システム「IRIS」の開発に成功したのは、フランスの新興企業Pixium Vision。
今後数カ月以内にCEマークを取得予定で、その後の商用化もまぢかと見込んでいる。
CEマークは、製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件(使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件)を満たすことを証明するマーク
「IRIS」の視力回復のしくみ
「IRIS」は、外科手術によって網膜の外側に張り付けるようにして埋め込んだあと、専用カメラと無線通信機能を搭載したゴーグルを装着する。
仕組みは、
1、カメラで捉えた映像をASIC(特定用途の集積回路)で処理し、符号化した情報を「IRIS」に送信
2、送られた情報を基に、脳にイメージを再現させる
というもの。
ASICは、2個の誘導コイルを介して無線で動作する。
手術では、ASICと電力供給用のコイルは眼球の外側に移植される。
▲「IRIS」埋め込み手術から回復までのイメージ動画
*画像クリックで動画が始まります
「IRIS」は、網膜色素変性症の患者のために開発がはじめられた
網膜色素変性症は、4000人に1人の割合で発症する遺伝的疾患で、かなりの患者が40代で失明する。
網膜色素変性は、眼の中で光を感じる組織である 網膜に異常がみられる遺伝性の病気。日本では人口10万人に対し18.7人(5000人余りに一人)の患者がいると推定されている。発症の時期や症状、進行はさまざまで、幼少期に発症して40代頃に視力を失ってしまう例もあるが、発症の年齢が高かったり、進行がゆっくりの症例では、高齢になってもある程度の視力を維持できている場合もある。 by日本眼科学会ほか
「IRIS」の移植手術は2時間半~3時間
患者は、施術箇所が回復した後数週間で、ぼんやりとした視力が感じられるようになるという。
この時期から、新しく形成された視覚神経が機能するためのトレーニングを開始。
単純な白黒画像を見ることから始め、形を認識したり、スクリーン上で光るブロックを見つけたりするトレーニングへと進む。
症状によっては、網膜の感度が低い部分を補完するために、信号を電極にマッピングし直すソフトウェアが必要になる場合もある。
「IRIS II」電極わずか150個の理由
Pixium Visionは、2011年に創業。
人工視力の研究開発をつづけ、視力回復システム「IRIS I」の臨床試験を数回にわたって成功させたのち、今年2016年2月に、IRIS Iの改良版、150個の電極が接続された世界初の網膜移植システム「IRIS II」の開発に成功。
最高経営責任者:Khalid Ishaque氏は、「IRIS 」の電極を150個にした理由を、
「手術がさらに困難になるので(電極数を増やし)フレキシブル配線板を大きくすることはできない。眼の切開部が大きくなれば、強膜を接合する際のリスクも高まる」と説明。
2~3年の間に、1000個以上の電極を「IRIS」に搭載予定
「われわれは「IRIS II」開発時には、すでに、1000個以上の電極を制御できるASIC(特定用途の集積回路)の設計技術を持っていた。しかし、フレキシブルな基板上の配線をいかに細くするかがむずかしかった。
今後2~3年の間に、1000個以上の電極をIRISに搭載する予定だ」とつづけた。
失明した目に光がもどって、また見えるようになるなんて。
夢のような時代がやってきた!
日本への早期の導入がまたれます。
ところで、
網膜色素変性症以外の網膜へのダメージ患者への応用はできるのでしょうか?
知りたいですね。情報が入ったら掲載します。
網膜のしくみ
網膜は、眼の中で光を感じる組織です。
図の黄色で塗られた薄い膜が網膜。
厚み0.3ミリの網膜の中には、毛細血管(図の紫色の部分)と視細胞(図の黄色の部分)がぎっしりと詰め込まれています。
図中の凸レンズのような組織、水晶体により曲げられた光が網膜に焦点を結び、眼で見た映像が、映画館のスクリーンのようにそこに映し出されます。
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