あなたの「めまい」「動悸」「息切れ」は、脳梗塞から死に至ることさえある、
心房細動かもしれません。
「めまい」「動悸」「息切れ」の症状があるなら医師の受診を
あなたが
「めまい」「動悸」「息切れ」の症状をときどき自覚するのでしたら、
(がまんできないほどじゃないし…)(そのうち治るかも…)と放置せず、
一度は医師の診断を受けることをおすすめします。
なぜなら、
「めまい」「動悸」「息切れ」は、
心臓や脳の血栓の原因となって死に至る確率の高い「心房細動」でも、みられる症状だからです。
心房細動って?
心房細動は、心臓の4つに分かれた部屋のうち、
「心房」と呼ばれる上の2つの部屋で生じた異常な電気的興奮により起こる「不整脈」のことです。
(不整脈は、心拍が不規則だったり、速すぎたり(頻脈)、遅すぎたり(徐脈)する症状で、
心拍リズム異常のことです)
多くは心臓を伝わる電気刺激が異常な伝導経路をとることで生じます。
心房細動が生じると、心房が痙攣したように不規則に震え、結果として、脈が不規則に速くなります。
なぜ、心房細動放置で、死に至る確率が高まるの?
心房細動が長くつづくと、
心房内に血液の流れがよどみ、血栓(血液の塊)ができやすくなります。
血栓ができる場所は、左心房の左心耳というところです。
行き止まりのほら穴のようになっていて、まず、そこからでき始めます。
左房でできた血栓は脳に飛びやすく、
その結果、脳の主要な血管(脳動脈)がふさがれ、脳梗塞になります。
脳梗塞になると死亡リスクが高まり、死に至るケースも多くなるのです。
なので、そうなる前の予防である「心房細動の治療」は、とても大切です。
脳梗塞の原因の約20%は心房細動から
脳梗塞全体の約20%が、心房細動が原因です。(30%という説も)
しかも、「心房細動が原因の脳梗塞」は、
「他の原因の脳梗塞」と比べて死亡率が高く、かつ、重い障害を残します。
命を失う危険だけでなく、
多くは、重度の後遺症で長期の入院やリハビリ、高いレベルの介護が必要になるのです。
心房細動|高齢・糖尿病・高血圧ならリスク高まる
心房細動は、
特に高齢の方、以前脳梗塞になったことがある方、糖尿病や高血圧症の方などは、
脳梗塞発症のリスクが高まります。
高齢者のばあい、
心房細動を適切な予防策を講じないまま放置すると、50%以上の方が脳梗塞を発症するといわれています。
また、心源性脳梗塞の再発率は75%です。
いったんなってしまうと、4人に3人が再発するわけです。
心源性脳梗塞と診断されたら、
医師の指導の下、治療をきちんと受け、あなたの命を護りましょう。
関連医療機関情報
●国立循環器研究センター病院 不整脈科
●上尾中央総合病院 心臓血管センター
●ニューハート・ワタナベ国際病院
参照:
国立循環器病研究センター 心房細動といわれたら – その原因と最新の治療法 -、
上尾中央総合病院サイト、渡邊剛医師サイト他
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