「RSウイルス」 全国的に流行

RSウイルス 感染症
RSウイルス:福岡県保健環境研究所提供
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RSウイルス

RSウイルス:福岡県保健環境研究所提供





感染症「RSウイルス」さらに流行が拡大する恐れ

乳幼児では重い肺炎も引き起こす「RSウイルス」。

国立感染症研究所によると、
2015年11月29日までの1週間で、
新たにRSウイルスの感染が確認された患者は、全国で6598人。

今後、さらに流行が拡大する恐れがあるそうです。

調査が開始された2003年以降、同時期で最悪。

地域別では大阪が最も多いのですが、
全国的に流行しています。

初期症状はせきや鼻水など、風邪と同じです。

乳幼児や高齢者は重症化するケースがあり、
最悪の場合、死亡することも。

例年、流行がピークを迎えるのは12月から1月にかけてなので、
さらに感染が拡大する恐れがあり、

厚生労働省は「生後3カ月以内の乳児の感染は特に注意が必要」としています。
 
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RSウイルス感染症って、どんな病気?

RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。

日本を含め世界中に分布しています。。

ひとりの人がなんども感染と発病を繰り返すことが多いのですが、

生後1歳までに半数以上が、
2歳までにほぼ100%の幼児が

少なくとも1度は、
RSウイルスに感染するとされています。
 
 

感染すると、どんな症状?

通常RSウイルスに感染してから2~8日、
多くは4~6日間の潜伏期間を経て、

発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。

 
初感染乳幼児の約7割は、
鼻汁などの上気道炎症状のみで数日のうちに軽快しますが、

およそ3割では咳が悪化し、

喘鳴が出る、呼吸困難となる
などの症状が出て、

ときには、細気管支炎、肺炎へと進行していきます。

初感染乳幼児のばあい、
早めの医師の受診をおすすめします。

また、
・低出生体重児
・心臓や肺に基礎疾患がある
・神経や筋肉の疾患がある
・免疫不全がある

などのばあいには重症化のリスクは高くなります。

 
重篤な合併症として注意すべきものには、

・無呼吸発作
・急性脳症

などがあります。

生後1か月未満の児がRSウイルスに感染した場合は、
定型的な症状ではないこともあり診断が困難なばあいもあるそうです。

また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります。
 

 

RSウイルスの感染を防ぐには

RSウイルスは、

・RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、
 会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込む飛まつ感染

・感染している人との直接の濃厚接触や、
 ウイルスがついている手指や物品
(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)
 を触ったり、なめたりすることによる間接的な接触感染

で、うつります。
 
ただ、RSウイルスは、

麻疹や水痘、結核のように
空気感染(飛沫核感染)するといった報告はないそうです。

RSウイルスは、健康な大人でも、からだに大量に入ると、
重症化することがあるので、

・人ごみに出るときはマスクをする
・外出したら石鹸で手洗いをしっかりする
(アルコール製剤による手指消毒も有効です)
・うがいをする

などの対策で、

お子さんだけでなく、
大人の方も

体内に入るウイルス量を減らし、感染・発症をふせぎましょう。

また、1歳未満の乳児、
とくに乳児期早期(生後数週間~数カ月間)や、
体力のない高齢者は、

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流行がピークを迎えるのは12月から1月にかけては、
人ごみへの外出はできるだけ避けたほうがよいでしょう。
 
 

RSウイルス感染症の治療方法は?

現在、RSウイルス感染症には特効薬はありません。

なので、
基本的には対症療法(症状を和らげる治療)になります。
 
 

ワクチン接種などの予防策は?

ワクチンは、いまのところありません。

 
ただ、「投与対象患者」にかぎっては、

その他の方法として、
遺伝子組換え技術で作成された
モノクローナル抗体製剤であるパリビズマブの投与があります。

RSウイルス感染症の流行初期に投与し始め、
流行期も引き続き1か月毎に筋肉注射することで、
重篤な下気道炎症状の発症の抑制が期待できます。

投与対象患者となっているのは以下の方です。

・在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児
・在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた
24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
・24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、
乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児,乳児および幼児*
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児,乳児および幼児*

*パリビズマブ製剤の投与は保険適用になっています。

 

 

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