胃がんのリスク,飲酒で増加!つきあい酒はやめたい

部位別がん統計予測 死亡数 by国立がん研究センター ガン
部位別がん統計予測 死亡数 by国立がん研究センター
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お酒に弱い人は強い人より、飲酒での胃がんリスクが高い!

・少しの飲酒で顔が赤くなる
・頭痛がする
・少し飲んだだけでも起きているのがつらくなって、その場で寝たくなる

こんなひとが、むりに飲酒すると、アルコールに強い人より胃がんリスクが高まります。

胃がんの死亡率、いまだに高い

さいきん健康志向の高まりから気をつけるひとが増えたこともあって、胃がんでの死亡は男女ともに減少傾向にあります。

それでもなお、
がんによる死亡のうち「胃がんの死亡率」は、まだ高い位置にある
のです。
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部位別がん統計予測 死亡数 by国立がん研究センター

部位別がん統計予測 死亡数 by国立がん研究センター


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飲酒は胃がんの原因の一つです

胃がんの原因は、
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・喫煙
・食生活
・ヘリコバクターピロリの感染

などが知られていますが、

・飲酒
もまた、胃がんの原因のひとつ
です。
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日本人は飲酒で癌になりやすい

元来日本人を含むモンゴロイドは「飲酒で胃がんになるリスクが高い人種」なのです。
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モンゴロイド (英: Mongoloid):
日本では一般に黄色人種・モンゴル人種とも訳される。過去の形態人類学における人種分類概念の一つ。 ドイツ人の人類学者ブルーメンバッハによって提唱された五大人種説に基づく。
出典 Wikipedia

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日本人が飲酒で胃がんになるリスク、なぜ高い?

アルコールは体内に吸収されると、[br num=”1″]

まず、アセトアルデヒドに、

そのあと無害な酢酸へと代謝(新陳代謝)されていきます。
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このとき活躍するのが「ALDH2」という酵素です。
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ALDH2には、「活性型」と「不活性型」があり

活性型と不活性型では、アセトアルデヒドが酢酸に代謝される速度に個人差がでます。

また、もともとALDH2をもっていない体質もあります。
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ALDH2が不活性型だったり、もともと持っていないばあい、
アルコール分解産物である有害なアセトアルデヒドを速やかに分解できず、少量のアルコールでも悪酔いしやすい、

つまり「お酒に弱くなる」のです。
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アセトアルデヒドは、WHO勧告で「発がん物質」に分類されています。

なので、体内のアセトアルデヒド濃度が高まると、胃がんリスクも高まると考えられているのです。

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日本人の約半数は、生まれつき「ALDH2」の活性が弱い不活性型だったり、
上記のように、もともとALDH2酵素を持っていなかったりします。

というわけで、日本人の約半数が、いわゆる「お酒に弱い人」なのです。
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READ  「脳リンパ腫」も「脳腫瘍(のうしゅよう)」です

この体質は、遺伝による生まれつきなので、強くなろうと無理な努力をしても変えられないので、

自分の体質を認識し、周りの人にも知ってもらい、体質に応じた飲み方を守っていくことが大切です。
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非必須アミノ酸「L-システイン」が胃がんのリスクを下げる?

飯島 克則(いいじま かつのり)医学博士

飯島 克則(いいじま かつのり)医学博士

下瀬川徹教授

下瀬川徹教授


[br num=”1″][br num=”1″][br num=”1″][br num=”1″][br num=”1″]2015年、東北大学の飯島克則講師、前嶋隆平医師、下瀬川徹教授らの研究グループが、

あるアミノ酸を投与すれば、飲酒後の胃液中のアセトアルデヒドの増加を抑制できることを明らかにしました。
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それが非必須アミノ酸「L-システイン」です。

L-システインの服用で、

ALDH2活性型で67%、
ALDH2不活性型でも60%、

胃内のアセトアルデヒドの低下が観察され、その低下効果は2時間持続しました。
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不活性型は活性型よりもアセトアルデヒド濃度が5.6倍増える

また、この研究時、
胃内へのアルコール投与後のアセトアルデヒド濃度を、「ALDH2不活性型」と「ALDH2活性型」とで比べました。

その結果、不活性型では活性型よりもアセトアルデヒド濃度が5.6倍増加していたことが明らかになりました。
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つまり、「不活性型・お酒に弱いひと」は、「活性型・お酒に強い人」の5.6倍も、
胃がん要因とされるアセトアルデヒド濃度が増加
したわけです。
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ということは・・・。

お酒に「弱い人」がお酒を飲むと、
がんになる確率がお酒に「強い人」の5.6倍になる
、ということです。
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もちろん、お酒に強い人だってお酒を飲めば、確率が低いだけで、
癌になるリスクはゼロではありません。
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L-システインは活性型、不活性型両方に胃癌予防効果

L-システインは、その徐放性(効果がゆっくり出て持続するタイプ)の製薬を服用すれば、
胃内でL-システインが徐々に放出され、アセトアルデヒドと反応し、その毒性を中和します。

2015年東北大学の、この研究では、
ALDH2活性型、不活性型両方の人でL-システインによるアセトアルデヒドの低下が観察されたことから、

「お酒に強い人」も「お酒に弱い人」も、どちらにとっても、胃がん予防に効果があるのが明らかになりました。
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L-システインのサプリメントは、二日酔いの改善で知られていますが、
胃がん予防効果も期待できることがわかった
のです。[br num=”1″][br num=”1″]

アセトアルデヒドの増加を抑制するL-システインは、
ヨーロッパの多くの国では健康食品にも使用されているそうです。[br num=”1″]

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黒人、白人に「ALDH2」低活性型の人はいない

かつて人類が三大人種(黒人、白人、黄色人種)にわかれた後、

なぜかモンゴロイド(蒙古系人種=黄色人種)の中に突然変異的に「ALDH2」の活性をなくしてしまった人が出現し、

時の流れとともに、モンゴロイド系に、お酒に弱い人種が次第に増えていったのです。
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いまでは、「ALDH2」低活性型(不活性型を含む)が存在することが、
モンゴロイドの特徴
となっています。
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ちなみに黒人、白人には「ALDH2」低活性型はみられません。
[br num=”1″]黒人、白人と比べてモンゴロイド系に胃がんが多い原因の一つです。
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