安倍首相辞任 潰瘍性大腸炎ってどんな病気?慶應義塾大学病院なぜ?

慶應義塾病院消化器内科 金井 隆典診療科部長 医療機関
慶應義塾病院消化器内科 金井 隆典診療科部長
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潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)のために安倍総理が辞任を表明しました。

安倍首相に辞意を決断させた「潰瘍性大腸炎」。どんな病気でしょうか。

また、「潰瘍性大腸炎」のクリニック・病院は都内だけでも7000以上あるようですが、そのなかから安倍首相が慶應病院を選んだのは、「潰瘍性大腸炎」について、東京でいちばん定評がある病院だからなのでしょうか?

潰瘍性大腸炎ってどんな病気?


潰瘍性大腸炎ってどんな病気でしょうか。

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)とは】
大腸の粘膜(=大腸の一番内側の層)にびらん(=ただれ)や潰瘍(=皮膚・粘膜・角膜などにできる、深部にまで及ぶ組織が壊れた状態)ができる大腸の 炎症性疾患 です。

【潰瘍性大腸炎の症状】
潰瘍性大腸炎の症状は、
下痢(下血のともなう場合も、ない場合がある)と、ひんぱんに起こる腹痛。

病変は直腸から連続的に上部に進行し、最大では直腸から結腸全体に拡がります。

また、潰瘍性大腸炎になるとがんが発生しやすいそうです。こわいですね。

がんにならないためにも「下痢ぐらい…」と、ほっておかず、疑わしかったら速攻で医師の診断を受ける習慣をつけたほうがよさそうです。


出典元「難病情報センターホームページ(2020年8月現在)https://www.nanbyou.or.jp/から引用

潰瘍性大腸炎 医療機関

ドクターズファイルによると、東京都だけでも、潰瘍性大腸炎のクリニック・病院は、7,018件あるそう(2020年8月現在)。
ドクターズファイル 

その中から安倍総理が選んだのは慶応大学病院。

慶應義塾大学病院消化器内科

慶應義塾大学病院消化器内科
●慶應義塾大学病院消化器内科アクセス

慶應義塾病院消化器内科 金井 隆典診療科部長

慶應義塾病院消化器内科 金井 隆典診療科部長

金井 隆典診療科部長の挨拶文に、
「近年、消化器領域における内科的診断・治療技術はめざましい進歩をとげています。
しかし、一方で単一の診療科での対応には限界があり複数の診療科による迅速かつ適切な連携が生命予後を左右する疾患も多く存在します。
我々は慶應医学の大きな特徴である診療科間の垣根の低さを遺憾なく発揮し、消化器内科、消化器外科、放射線科、腫瘍センター、内視鏡センター、免疫統括医療センターをはじめとする横断的”消化器クラスター”の中で、患者さんの目線で医療を提供できるよう全力をつくしていきたいと考えております」
とあって、たしかに頼りになりそう。
安倍総理が選んだのもなっとくですね。


では、【日本の代表的な大学病院である東大病院】は、【慶応義塾大学病院】に、潰瘍性大腸炎の治療で後れを取っているの?と気になって、
潰瘍性大腸炎についての東大病院の対応がサイトに記載されているか確かめてみました。

東大病院 大腸・肛門外科

東大病院 大腸・肛門外科
東大病院 大腸・肛門外科アクセス

東大病院 大腸・肛門外科科長 石原 聡一郎

東大病院 大腸・肛門外科科長 石原 聡一郎

東大病院大腸・校門外科 対象疾患
東大病院 大腸・肛門外科科は、大腸疾患や炎症性腸疾患を対象としています。具体的には、直腸がん、結腸がんなどの悪性疾患、クローン病、 潰瘍性大腸炎 などの炎症性腸疾患を対象としています。
東大病院 大腸・肛門外科の得意分野
「…当科の特徴のひとつとして炎症性腸疾患の治療について長い歴史と国内有数の経験を有することが挙げられます。

現在では潰瘍性大腸炎に対する全大腸切除術も腹腔鏡下手術で行っています。
手術症例が多いだけでなく、血球除去療法や免疫調節薬あるいは、infliximab などの分子標的薬も用いた最新の内科的治療も積極的に行っています。

また、潰瘍性大腸炎に高率に発生してくるがんを早期発見するための内視鏡サーベイランスに関しては、全国的に先進的な役割を果たしています。

          *********

東大病院のは得意分野に「炎症性腸疾患の治療に長い歴史と国内有数の経験を有する」と、特筆していますね。

東大病院も、慶大病院に勝るとも劣らないようです。

安倍首相が、慶応大学病院を選んだのは、優れているからだけでなく、安倍首相の甥が二人、学部は違いますが慶応大学を出ているからなのかも。

いずれにしても、潰瘍性大腸炎が疑わしいときは、両大学病院だけでなく、
親しみやすい(なので行きやすい)街のクリニックまで、いざとなれば頼れる医療機関がはたくさんあるようです。

(文・ひとま)

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