大腸がんで死なないために、大腸がんを知っておきたい

大腸がん ガン
大腸がん  画像byイラストAC
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大腸がんになる人が増えてるのはどうしてでしょうか?
その理由と、対策をしらべました。

大腸がんになる人が、増えてます!

2017年のデータだと、
日本人の大腸がんでの死亡数はがんの中で第2位。

特に女性の死亡数では、大腸がんが、がんの中で第1位です。

そして、

なったがんで、いちばん多いのも大腸がん

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より

なぜでしょうか?

理由として

・高齢者がなりやすいがんなので、高齢者の増加とともに増えている

・食生活の欧米化で(動物性脂肪、肉類などを多くとるようになったから)

などが考えられています。

大腸がんになる原因は?

国立がん研究センターによると、

大腸がんになる原因は

・飲酒
・肥満
・運動不足

の3つ。

これに加えて、「加齢」と「糖尿病」も大腸がんのリスクにあげられます。

糖尿病の人は、糖尿病でない人と比べて大腸がんになるリスクが1.4倍になるそう。

ちなみに、

糖尿病の人が肝臓がんになるリスクは1.97倍、

膵臓(すいぞう)がんになるリスクは1.85倍になることが

日本糖尿病学会と日本癌学会の調査で分かっています。

糖尿病、避けたいですね。

大腸って、どんな役割をしてるの?

ところで大腸って、どんな役割をしてるんでしょうか

大腸は、消化器官の一つです。

消化器官って、
こまかくいうと

食べた食物の貯蔵と消化、消化された食物からの栄養素の吸収、不消化物の排泄、
およびそれらを行うための運搬、といった働きをする器官の総称です。

わたしたちのからだは、
口から食道・胃・小腸・大腸・肛門にいたるまでが1本のなが~い管でできているのですが、

小腸からつづく、
からだの右下腹部から時計回りにグルッと肛門までつながっている部分が大腸です。

大腸は、直径が5~7センチメートルぐらいで、長さは1.5~2メートル前後です。

そして、大腸は「食べ物の最後の通り道」

役割は、消化器・消化管として、水分と塩分の吸収です。
食物繊維を発酵して、塩分や水分を体中に吸収させます。

大腸がんは、おもに大腸のどのへんにできる?

大腸がん

大腸がん  画像byイラストAC

大腸の、小腸からつながっているところを「結腸」、肛門に近いところを「直腸」といいます。

結腸はさらにこまかく分類されていて、直腸につながる場所を「S状結腸」といいます。

このS状結腸と直腸、そして肛門に近いところ。
これらの比較的狭い範囲で、だいたい3分の2の大腸がんが発生します。

この部分は、便がたまっているところです。

便とともに、胆汁酸(たんじゅうさん)という、
発がんに影響するような物質もまた、そこにたまりがちなので、
そのせいで発生しやすいのではないか、といわれています。

特に直腸・S状結腸のがんは、食べ物や環境的な要因に影響されるとかんがえられています。

また、小腸にちかいほうの結腸では遺伝的な因子も影響するのではないか、といわれています。

じつは大腸がんって、比較的生存率は高いがんなんです

大腸がんは、かかる方が多いがんですが、
じつは、なってからは、比較的生存率の高いがん、比較的治りやすいがんのひとつです。

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大腸がんは比較的進行がおそいうえ、もし早く見つけられれば、
多くの場合に完全に治癒できます。

肝臓や肺などのほかの臓器に転移していても、
手術で完全に取り切ることができれば十分治る可能性があります。

もしも手術を受けることができなくても、ほかに治療法があります。
新しい抗がん剤や分子標的薬が登場し、
ここ10年で大腸がんの化学療法の治療成績は飛躍的に向上しています。

なので、
大腸がんと診断されてもあわてないでください。

たとえば、

健診では見つかる症状がほとんどないがんで、
表面に近いところにあるがんのうちステージ1といわれるものだったら、
5年生存率は99パーセント近く。

リンパ節に転移してステージ3になったとしても、5年生存率が70パーセント以上という統計もあります。

大腸がん、こんなに生存率が高いのに、なぜ死亡者が多い?

なってからでもこんなに生存率の高い大腸がん。
なぜ死亡者が多いんでしょうか?

そのわけは、
初期・早期の大腸がんにはほとんど自覚症状がないから

「ほとんど自覚症状がないのが初期の大腸がんの特徴」なんです。

困ったことに、症状がないから、大腸がんがないとはいえず、
症状が出るのはかなり進行してから、ということが多いのです。

場所が場所だけになかなか診察を受けなる気になれない、
というのも理由のひとつかもしれません。

多少の自覚症状があっても、これくらいでは行きたくない、
そうおもっているうちに手遅れの段階に・・・、ということも。

大腸がんの自覚症状って?

大腸がんの自覚症状は、
大腸のどこにがんができるかによってもちがってきます。

・便に血液が混じる
・下痢や便秘など、いままでとちがうお通じの状態になる
・便を出しきったけど出ていないという残便感がある

こういったものが症状であることは多いのですが、
症状が出るときには相当進行している、とかんがえたほうがよいかもしれません。

【大腸がんの症状についてもっと知る】

手遅れ回避!早期発見には検査がいちばん

がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科部長 小泉浩一医師

がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科部長 小泉浩一医師

小泉医師「早く見つけるためには検診を心がけることが重要です」

死んじゃったら、恥ずかしいもなにもないです。恥ずかしいより命が大事!

小泉医師のおっしゃるとおり、大腸がんから命をまもるには、検診を受けないと・・・。

検診、忘れず定期的に受けましょう

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日経大腸がんを生きるガイド

【参照・引用】NHK 健康ライフ「大腸がんに気をつけよう」
がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科部長 小泉浩一氏
国立がん研究センター がん情報サービス、時事メディカルほか

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