大腸がん(結腸がん・直腸がん)検査の仕方

大腸がん発生率 ガン
大腸がん発生率 byここカラダ
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40歳前後のかたなら「便潜血反応検査」を受けるよう、医師にすすめられたことがあるかもしれません。
それは、大腸がんになるのひとの数は40歳代から増えはじめるからです。

40歳代からのこの増加は、50歳代で加速し、その後高齢になるほど高くなっていきます。

大腸がんは手遅れでなければ、治せる

大腸がんと新たに診断される人は、1年間に10万人あたり103人
大腸がんの発生率は増加傾向にあり、
がんによる死亡数でも胃がんを抜いて第二位になりました。

男性はおよそ11人にひとり、女性はおよそ14人にひとりが、
一生のうちに大腸がんと診断されています。

しかし、大腸がんは、早期に見つければ治せるがんです。
早期に適切な治療を受ければ「必ず治る、治せる」病気です。
がんの治療では「手遅れ」にならないことがとても大切です。

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大腸がん発生率

大腸がん発生率 byここカラダ

便検査の結果でわかること

便検査の結果でわかるのは、がんのあるなしです。

便検査、正確には「便潜血反応検査」は、いわゆる検便です。

便の中に血液が混じっていないかを調べ、
大腸がんの可能性があるかないか、ふるいわけをします。

食道から肛門までの間に異常が有るか無いか、
また、どの程度なのかを推定するためのものです。

大腸がんの多くは大腸(下部消化管)の出血をともなうので、便に血液がまじります。
なので、この検査では便中に血液がまじっていないかしらべ、

ここでもし、便に血液が混じっていれば、大腸がんが疑われるのです。

「便検査」毎年1回は受けたい

便検査は、毎年1回以上、年2回受けるのがおすすめです。

たった一度の便潜血反応検査で「マイナス(陰性)」でも、
安心というわけではないのです。

「がんなら常に陽性」と出ますが、
がんになる可能性のある「潰瘍」のばあい、陽性だったり陰性だったり、と、くり返す傾向があるのです。

なので、潜血が陰性なのは、
「がんではない可能性が高い状態」にすぎません。

そういうわけで、
「便潜血反応検査」は、
最低毎年、
できれば、半年ごとに受けることがおすすめなのです。

もちろん、
「便の潜血反応が陽性」とでたら、すぐに精密検査を受けて、

がんなのか、ほかの原因での潜血反応か、かならずたしかめてもらいましょう。

「便検査(便潜血反応検査)」の費用

「便検査(便潜血反応検査)」は自治体などから補助が出る場合も多いので、無料で受けられることも多いようです。

健康診断を実施する機関でも行っていて、補助が出ない場合でも1,000~2,000円くらいで受けられます。

「便潜血反応検査」やりかた

「便潜血反応検査」は、1日分、または2日分の便を自分自身で採取して提出し検査してもらいます。

便採取時の注意点

・食事などに注意する必要はありません。

・痔のある場合は、便は後のほう、中の便を採取しましょう。
てっきり痔だとおもっていたら、直腸がんだった、ということもあります。

便潜血反応が陽性になる病気

以下は、便の潜血反応が陽性になる病気です。

・食道:静脈瘤、食道潰瘍、食道がん
・胃:胃潰瘍、胃がん、出血性胃炎
・十二指腸:潰瘍
・小腸:潰瘍、クローン病、肉腫
・大腸:大腸がん、ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、憩室炎
・肛門:痔核、痔瘻

以上の中でも、
とくに大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎など、大腸の病気が多くみつかっています。

便の潜血反応がもし陽性だったときは
医師と相談して、

・大腸内視鏡検査
・大腸ファイバースコープ
・注腸造影
・大腸カプセル内視鏡

などでの検査を受けましょう。

その結果、大腸に出血源がないたしかめられたときは、胃・十二指腸の検査をします。

「便検査(便潜血反応検査)」はしたくないという方は…

便検査(便潜血反応検査)」はしたくない、めんどうだというかたは、
直接「大腸内視鏡検査」「カプセル内視鏡検査」をすることもできます。

大腸内視鏡検査

「大腸内視鏡検査」では、
内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体をくわしく調べます。

そのときポリープ(粘膜からつきでた腫瘍・しゅよう)などの病変が発見されたら、

その場ですぐに、病変全体、あるいは一部の組織を採取して病理診断ができるのが、
なんといっても大腸内視鏡検査のすばらしいところです。

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大腸内視鏡検査の費用

大腸内視鏡検査費用   保険適用で 6,000~16,000円くらい
保険適用外なら2~3万円くらい

カプセル内視鏡

カプセル内視鏡は、
超小型カメラを備えた1cm前後の小型カプセルを飲み込み、消化管の内部を観察するものです。


*マ自走式ではありません。
自走式については、「研究協力者(健常者)を募集」の項をごらんください。

カプセル内視鏡には、小腸用と大腸用があります。
2007年に小腸用が、2014年に大腸用が保険適用になりました。

カプセル内視鏡検査費用

カプセル内視鏡検査費用は、
検査・診断料が 17,000 円にカプセル内視鏡機器代約80,000円の合計で、保険診療 3 割負担の方で約32,000ほどの自己負担。

つまり、大腸内視鏡検査のほぼ2倍です。

また、保険適用となるには条件があり、
・通常の大腸内視鏡検査を行ったが、腸管ゆ着などにより最深部まで内視鏡が挿入できず、大腸全体を観察できなかった人
・腹部の手術歴があるなど内視鏡の挿入が困難と判断された人

これ以外の方は自費になるようです。
医療機関・医師にご確認ください。

大腸内視鏡検査とカプセル内視鏡検査、どっちがいい?

大腸内視鏡検査とカプセル内視鏡検査を比べると、

値段のちがいのほか、
もしポリープなどが見つかったときは、大腸内視鏡検査ならその場ですぐに除去できます。

しかし、カプセル内視鏡検査だと、あらためて大腸内視鏡などで除去しなくてはなりません。

いっぽう、カプセル内視鏡検査は、
胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査を受けても、原因がわからない消化管出血や貧血があるときや、
食道、胃、十二指腸、大腸、直腸には何も問題ないが出血する場合などに、おすすめです。

ご自分がどちらを選ぶべきか、医師に相談しましょう。

なお、カプセル内視鏡検査は、地域によっては扱う医療機関がかぎられています。

*ポリープとは:胃腸や鼻などの粘膜から突き出た腫瘍(しゅよう)のこと。

関連医療機関

カプセル内視鏡検査を実施している病院|病院なび

【参照・引用】
病院なびhttps://byoinnavi.jp/g15
日本健康増進財団恵比寿検診センター
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス

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